あるシングルファザーの裁判日誌

寡夫控除は不公平だとして行政訴訟を起こしたシングルファザーのブログ



寡夫控除情報

みなし寡婦、全国展開へ

非婚の母子家庭(父子家庭)に対するみなし寡婦を適用する自治体がありますけど、今年の6月からは政令によって全国展開される見込みらしいです。 これって、改善にはなるのですが、結局、法改正はしないってことなのかもしれません。 とはいえ、金額的に大きい…

平成30年度税制改正大綱

与党の平成30年度税制改正大綱を拝見しました。残念ながら税改正の検討項目に寡夫控除の所得要件については入っていません。でも婚姻暦のない非婚シングルマザーの寡婦控除は検討されるみたいです。関連部分を読むと、問題は不正対策のようですね。 法律を作…

特定求職者雇用開発助成金

いろいろ調べていたら、タイトルの制度に父子家庭差別が存在することがわかりました。 これは雇用主が助成金を受ける制度で、障がい者等を雇用したりするとお金がもらえるというようなものです。この中に、シングルマザーもシングルファザーも含まれています…

近くに勇者がいた

2年前に川崎市で、寡婦控除について不服申立をした方がいらっしゃいます。お隣の多摩区の方で、非婚のシングルマザーの理不尽な差別を訴えています。 http://s.ameblo.jp/mikonmama1988/entry-12135143269.html その方は、とても行動力のある方で、マスコミ…

寡婦控除の非婚差別

非婚のシングルマザーには寡婦控除が適用されない。この差別については訴訟になっていません。しんぐるまざあず・ふぉーらむの方が、日弁連に人権救済申し立てた結果、要望書という形になっています。でもこれ、法的な拘束力はないんです。なので、数年たち…

判例の研究(5)

最高裁が棄却した事は書きましたが、その理由は知りませんでした。今日、息子が調べてきてくれました。読んでびっくりです。【判示事項】寡夫控除を認めなかった課税処分の合憲性【判決要旨】扶養親族を有しない納税者(男)に寡夫控除を認めなかった所得税更…

意見書のたぐい

寡夫控除が差別であり、早期に法改正を求める意見書があちこちででてきています。 地方自治体 福岡県議会 平成25年6月25日 埼玉県朝霞市市議会 平成23年6月27日 東京都三鷹市議会 平成23年12月20日 などなど、他にも多数。 この地方自治体か…

憲法14条1項適合性の判断基準について

今回の訴訟では、所得税法の寡夫要件が、憲法14条1項について合憲か違憲か争うことになります。 その判断基準としては最高裁が次のように言っていて、これが標準的な解釈となっています。 「憲法14条1項は,法の下の平等を定めており,この規定が,事柄の…

大蔵委員会議録(3)

(つづき) 大倉政府委員 お話が私どもの担当者の方にございましてから急遽調べましたでございますが、現在わかっております限りでは、イギリス、西ドイツ、フランスともに寡婦控除があり、それは同様に男やもめにも適用になるという仕組みのようでございます…

大蔵委員会議録(2)

(つづき) 坊国務大臣 大変むずかしい問題です。未亡人に対して寡婦控除があって、男やもめに対しては控除がない、これはおかしいじゃないか、こういうご意見ですね。それは私は非常に不公平に扱うということでなしに、世の中で労働をやって生活をしていくこ…

大蔵委員会議録(1)

第80回国会衆議院大蔵委員会議録昭和52年3月23日午前10時33分開議(一部抜粋)只松委員 いま新憲法下に、男女平等ということになりました。とかくまだ男の方が強くて男性が封建的である、女性の方が弱いのじゃないか、こういう意見が横行といいますか、言…

寡夫控除ができたきっかけ

さて、寡夫控除の成り立ちですが、立法府の裁量の範囲ということなら少し勉強しなければなりません。もともと旦那さんを戦争で失った女性のために寡婦控除がつくられたようですが、昭和52年の衆議院大蔵委員会で社会党の只松議員の要求がきっかけで寡夫控除…

判例の研究(4)

『行政訴訟は被告が強いなぁ』というのが判例を見た印象です。裁判官の考え方も勉強になりました。被告側の言い分なのかもしれませんが、【著しく不合理とはいえない】なんて言い方もありなんですね。それって、理不尽でもちょっとなんだから我慢しなさいっ…

判例の研究(3)

控訴審の判例福岡高等裁判所 平成6年2月28日平成5年(行コ)第27号寡夫控除と寡婦控除との区別の合憲性。 寡夫控除と寡婦控除とでその適用に差異があるのは憲法一四条一項(法の下の平等)に反するとの納税者の主張に対し、所得税法が総所得金額が基…

判例の研究(2)

判例第一審の判例福岡地方裁判所 平成5年10月28日平成5年(行ウ)第12号棄却理由より抜粋所得税法上、寡婦控除と寡夫控除で適用要件が異なることは、原告指摘のとおりである。そこで、この区別と憲法一四条一項との関係を検討するに、寡夫控除の制度…

判例の研究(1)

被告側、つまり国側としては棄却を望む答弁書がでてくるはずですが、その理由として、寡夫控除と寡婦控除の要件の差異は合憲であるとした平成5年の判例を出してくると思います。こちらはそれに反論しなければなりません。そもそもその判例というのはどういう…

過去の判例

誰もやらなかったと書きましたが、20年前に福岡高裁で争われています。当時はまだ、女性の社会進出が現在ほど進んでいない時代です。結果は、寡婦控除と寡夫控除の要件の違いは憲法違反ではないと、高裁は判断しています。この時の判決理由を読みましたが、…