あるシングルファザーの裁判日誌

不公平な寡夫控除の是正を求めて行政訴訟を起こしたシングルファザーのブログ

第1回口頭弁論

行ってきました、横浜地方裁判所。原告席は私が独占。被告席は7人の大所帯。こんなにたくさんいらっしゃるものなんですね。数に圧倒されました。第1回期日は被告欠席というのが多いらしいですが、行政訴訟ですと誠実に対応していただけるんですね。感謝です…

2つの判例の壁

この裁判、私が勝訴するには最高裁の2つの判例を打ち破らなければなりません。1つは、『源泉徴収制度の下では、給与受給者と国とは法律関係にない為、直接請求することができない』というもの。もう1つは、『寡夫控除要件は立法府の裁量の範疇で違憲では…

答弁書が届きました

答弁書が届きました。被告指定代理人は法務局訟務部の訟務官のみなさまでした。 さすがに法務局の方の文書です。きれいな答弁書です。でも専門用語がわかりづらいですね。これは私のスキル不足ですね。 まだ勉強中で、被告の主張を十分に理解していないので…

判例の研究(5)

最高裁が棄却した事は書きましたが、その理由は知りませんでした。今日、息子が調べてきてくれました。読んでびっくりです。【判示事項】寡夫控除を認めなかった課税処分の合憲性【判決要旨】扶養親族を有しない納税者(男)に寡夫控除を認めなかった所得税更…

反対意見はないのかな

口頭弁論の1週間前になりました。そろそろ答弁書が提出されていることでしょう。どんな主張をしてくるのでしょうか。早く読みたいです。私の情報収集は、インターネットを介するものが多くなります。寡夫控除要件に関しての意見を拾い集めていますが、不安…

意見書のたぐい

寡夫控除が差別であり、早期に法改正を求める意見書があちこちででてきています。 地方自治体 福岡県議会 平成25年6月25日 埼玉県朝霞市市議会 平成23年6月27日 東京都三鷹市議会 平成23年12月20日 などなど、他にも多数。 この地方自治体か…

寡婦控除関連年表

時系列がわかるように年表をつくってみました。これから更新していきます。 【寡夫控除関連年表】 Ver.1 昭和26年 寡婦控除(税額控除)が創設昭和42年 寡婦控除が所得控除に改正昭和52年 只松委員が大蔵委員会で寡夫控除の創設を要求昭和56年 寡夫控除が創設…

被告の立場になってみる

どこのお役人さんがいらっしゃるのかわかりませんが、もう訴状は受け取っているはずですし、答弁書を書いたり、口頭弁論の準備をしていると思います。勿論、私の訴えを棄却してもらうつもりでしょう。 彼らは、寡夫控除要件の差別が合理的であることを示さな…

憲法14条1項適合性の判断基準について

今回の訴訟では、所得税法の寡夫要件が、憲法14条1項について合憲か違憲か争うことになります。 その判断基準としては最高裁が次のように言っていて、これが標準的な解釈となっています。 「憲法14条1項は,法の下の平等を定めており,この規定が,事柄の…

裁判官の覚悟

戦後に最高裁で違憲判決がでたのは10例しかありません。違憲判決を出す瞬間は、歴史が変わる時。判事にとってはクーデターをおこすようなものなのかもしれません。一審は地裁ですが、地裁の裁判官にとって、もし違憲判決を出すことになったとしたら、これは…

大蔵委員会議録(3)

(つづき) 大倉政府委員 お話が私どもの担当者の方にございましてから急遽調べましたでございますが、現在わかっております限りでは、イギリス、西ドイツ、フランスともに寡婦控除があり、それは同様に男やもめにも適用になるという仕組みのようでございます…

大蔵委員会議録(2)

(つづき) 坊国務大臣 大変むずかしい問題です。未亡人に対して寡婦控除があって、男やもめに対しては控除がない、これはおかしいじゃないか、こういうご意見ですね。それは私は非常に不公平に扱うということでなしに、世の中で労働をやって生活をしていくこ…

大蔵委員会議録(1)

第80回国会衆議院大蔵委員会議録昭和52年3月23日午前10時33分開議(一部抜粋)只松委員 いま新憲法下に、男女平等ということになりました。とかくまだ男の方が強くて男性が封建的である、女性の方が弱いのじゃないか、こういう意見が横行といいますか、言…

寡夫控除ができたきっかけ

さて、寡夫控除の成り立ちですが、立法府の裁量の範囲ということなら少し勉強しなければなりません。もともと旦那さんを戦争で失った女性のために寡婦控除がつくられたようですが、昭和52年の衆議院大蔵委員会で社会党の只松議員の要求がきっかけで寡夫控除…

被告は誰でしょうか

訴状に書いた被告は、『国 代表 法務大臣』です。実際に裁判に出頭してくるのは、誰になるんでしょうね。判例の場合は税務署の人のようでした。今頃、答弁書の準備をしているでしょうか。もしかしたら、このブログも読んでいるかもしれません。勿論、読まれ…

判例の研究(4)

『行政訴訟は被告が強いなぁ』というのが判例を見た印象です。裁判官の考え方も勉強になりました。被告側の言い分なのかもしれませんが、【著しく不合理とはいえない】なんて言い方もありなんですね。それって、理不尽でもちょっとなんだから我慢しなさいっ…

判例の研究(3)

控訴審の判例福岡高等裁判所 平成6年2月28日平成5年(行コ)第27号寡夫控除と寡婦控除との区別の合憲性。 寡夫控除と寡婦控除とでその適用に差異があるのは憲法一四条一項(法の下の平等)に反するとの納税者の主張に対し、所得税法が総所得金額が基…

判例の研究(2)

判例第一審の判例福岡地方裁判所 平成5年10月28日平成5年(行ウ)第12号棄却理由より抜粋所得税法上、寡婦控除と寡夫控除で適用要件が異なることは、原告指摘のとおりである。そこで、この区別と憲法一四条一項との関係を検討するに、寡夫控除の制度…

判例の研究(1)

被告側、つまり国側としては棄却を望む答弁書がでてくるはずですが、その理由として、寡夫控除と寡婦控除の要件の差異は合憲であるとした平成5年の判例を出してくると思います。こちらはそれに反論しなければなりません。そもそもその判例というのはどういう…

のんびり更新です

訴状提出から1カ月たちましたが、口頭弁論まで、まだ1カ月あります。長いですね。何回ぐらい口頭弁論が開かれるのかわかりませんが、いつになったら終わるんでしょうね。ところで世の中には父子家庭を支援する団体がありますが、私は無縁です。みなさんにご…

勝率1割

行政訴訟が原告勝訴となるのは1割ぐらいだそうです。それだけ聞くと勝てる気がしません。それから被告に対する敵意が湧いてきません。不公平な法律を作った本人ではないからです。裁判は戦いですから、もっと闘争心が必要なのでしょうが、国に対して憤りを感…

口頭弁論は5月18日

裁判所から連絡があり、事件番号が伝えらえました。そして第1回口頭弁論は5月18日に決まりました。民事の場合は被告が欠席する事が多いようですが、行政訴訟の場合はどうなんでしょうね。ともかく、裁判は開かれる事になりました。頑張りましょう。

弱者救済ではない

この問題が長い間放置されてきた理由は、弱者救済にならないからだと思います。国にしてみれば、寡夫控除を寡婦控除と同じにしたら、税収が数億円少なくなります。不利益を被っている人達が文句を言わないなら、法改正して税収を減らすなんて事はしないでし…

請求内容

何を訴えているのか、というところに、所得税法の寡夫控除要件が違憲であると書きましたが、訴状はそのように書いていません。行政訴訟にはまず原告適格といって、訴える権利があるのかどうかという審査があります。何のことかというと、損害を受けた当事者…

訴状の提出

訴状のテンプレートをダウンロードして、気持ちを込めて書きました。とはいえ所詮素人。持ち込んだ横浜地裁で一旦は受け取ってもらったものの、地裁の担当者さんにダメ出しをされ、訴状訂正申立書を書いてようやく受け入れてもらいました。かかったお金です…

初めての行政訴訟

私は普通の会社員ですが、裁判所に行くのは初めてではありません。離婚調停、離婚裁判とお世話になっています。結局和解して裁判は取りやめたので、結果としては協議離婚ではあります。なので裁判所は未知の世界ではありません。とはいえ、行政訴訟となると…

過去の判例

誰もやらなかったと書きましたが、20年前に福岡高裁で争われています。当時はまだ、女性の社会進出が現在ほど進んでいない時代です。結果は、寡婦控除と寡夫控除の要件の違いは憲法違反ではないと、高裁は判断しています。この時の判決理由を読みましたが、…

なぜ自分がやるのか

この控除が認められないと生きていけないのか、と言われればそんな事はありません。『男なのにせこい』『我慢が足りない』とかいう意見もあると思います。私の推進力となっているのは、正義感と義務感です。はっきり言って、勝訴したところで戻ってくる金額…

何を訴えているのか?

私の訴えているのは、 所得税法にある寡夫控除要件が男性差別であり、憲法14条に反しているという事です。寡婦(寡夫)とは、配偶者と死別、または離婚した人の事です。寡婦控除(寡夫控除)は複雑なのですが、単純に言うと、男性のほうが条件が厳しくなっていま…

自己紹介

軽く自己紹介します。神奈川県在住の会社員です。離婚して約5年になります。シングルファザーやってます。子供は男の子3人。今日時点で、中学生、高校生、大学生です。年は40代後半です。まずは、こんなところで。