フレンチトースト訴訟

父ちゃん大法廷に立つ(計画)



国税不服審判所デビュー②

審判官というと、裁判官のようなイメージがありますが、全然フレンドリーです。

 

まず、案内された会議室で3人の審判官さんと1人の記録員さんとご対面し、名刺交換をします。既に下座は審判官に占拠されていたので、しぶしぶ上座に座ります。

 

今回の審査請求の争点を整理するために、いろいろ質問を受けました。それに回答し、新たに反論書を出して、過少申告加算税は税法65条の4に規定される正当な理由があるから、勘弁してほしいと訴えました。

 

正当な理由としては、

・提訴の前提となる更正処分をもらうために寡夫控除をつけて申告している事。

・不正や脱税の意図はまったくない事。

・税務署の職員に相談して書類を作成している事。

・更正処分をもらうには、修正を求める通知がきても、何もしなくていいと言われている事。

・確定申告時に、過少申告加算税が発生するという説明は受けていない事。

です。

 

審判官がそれを書面に起こし、私の主張を整理してくれます。文章にするのがとても上手な方たちなので、私の主張が綺麗な文面になって踊りだしました。

 

文面にするには少し時間がかかるので、その間に国税不服審判所のアンケートに答えたり、雑談をしたりしました。

とっても手厚い支援をしてくれて感謝している事を伝えましたが、一点だけ、ガツンと意見を言わせてもらいました。

 

「イメージがあまり良くないので、役所の名前に『不服』って入れない方がいいと思います。」

 

嗚呼、また国に逆らってしまいました。

国税審査請求審判所でいいとは思うんだけど、黙ってやり過ごせるほど、大人ではなかったです。

 

審判官さんは、笑ってました。

まぁ、イメージの悪さと実際の優しさのギャップに癒されてしまうんですけどね。

 

調書が出来上がって、押印して終了です。

 

そういえば今回、発見したことがあります。

寡夫ってのは「かふ」と読みますが、審判官さんは、寡婦と区別するために寡夫を「かおっと」と呼んでいた事です。

最初に聞いた時は聞きなれないので、聞き返してしまいました。なんか、かわいい響きですね。

 

とことん優しい税審所でした。でもでも、覚悟はしてますよ。この優しさは、審査請求の棄却を受け止めてもらうための緩衝材なんだと思います。