あるシングルファザーの裁判日誌

寡夫控除は不公平だとして行政訴訟を起こしたシングルファザーのブログ



控訴理由書(甲26号証)賃金カーブシミュレーション

甲26号証です。一審判決で、過去から未来にかけての収入は父子家庭のほうが高いと(こじつけて)いってきているのがヒントになりました。年齢と収入の関係といったら賃金カーブでしょうから、これで打ち返してみます。

 

年齢と収入からの賃金カーブシミュレーション

 

平成30年8月30日

作成者 ●●大学法学部 sakurahappyの長男

 

賃金カーブとは、縦軸に賃金を、横軸に年齢をとったグラフで表されるカーブであり、この曲線により、在職者の賃金分布や将来の賃金などのおおよその傾向を知ることができる。厚生労働省による賃金構造基本統計調査によると、平均的な賃金カーブは以下の表とグラフに示す通りである。

 

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男性も女性も50~54歳にピークとなるカーブを描くが、男性のほうが高低差が大きく高い山となっている。女性の賃金カーブが男性に比べてゆるやかであるのは、パートやアルバイトなどの比率が大きく、正規の職員であっても一般職の比率が大きいため賃金の上昇が低くなるためと考えられる。

そのため女性であっても報酬の高い総合職などの職員の場合については、高収入で安定したゆるやかなカーブになることはなく、男性と同じような賃金カーブを描くと考えられる。

 

賃金カーブをモデルとして使用することにより、現在の年齢と収入額から将来の収入をシミュレーションすることができる。例えば、現在35歳で年収500万円である場合と、45歳で年収600万円の場合は、次のグラフのようになる。

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このモデルを使用して、平成19年,24年,29年の就業構造基本調査の集計結果から、収入700万円以上の母子世帯の母親と父子世帯の父親の賃金カーブをシミュレーションする。

就業構造基本調査の集計結果は以下の表のとおりである。

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ここから調査年ごとに賃金カーブをシミュレートしたものが以下のグラフである。

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このように、どの調査年においても母子世帯の母親のほうが賃金カーブの山は高い傾向となっている。

 

以上