フレンチトースト訴訟

父ちゃん大法廷に立つ(計画)



寡夫控除情報

やったね、差別撤廃です

自公税調の行方ですが、どうやら未婚のひとり親は離死別のひとり親と同じ扱いになりそうですね。 そして、父子世帯の父親の控除額も、35万円に引き上げられ、母子世帯の母親と同じになりそうです。 やりましたね。差別解消です。ドンドンパフパフ。 ただ、割…

続、母子世帯にも所得制限

mainichi.jpんー これで、もしかしたら中低所得の父子家庭も特別な寡夫として加算金がでることになるのかなぁ。 それにしても、 「(所得が)何千万円もあるひとり親に控除するのは、世の中が納得しない」と指摘 って、 そんな世論があったっけかなぁ。 何千…

女性のひとり親にも所得制限?

ニュースにこんなことが書いてありました。 一方、寡婦控除の見直しも検討する。男性のひとり親である「寡夫」に対する年500万円以下という所得制限を女性のひとり親にも適用することや、所得制限の引き下げの議論を進める方針だ。 ついに動き出しましたね。…

便乗増税の続報

以前紹介した記事の続報です。 sakurahappy.hatenablog.jp 登戸の熱い税理士さんに吹き込んだところ、積極的に動いていただいています。 政治家さんまでかけあってくれているようです。熱いです。ありがとうございます。 ひょっとしたら、寡ふ控除の所得要件…

税制改正で寡婦(寡夫)控除の対象縮小!

この記事は「2020年税制改正の落とし穴を発見」の続報です。 sakurahappy.hatenablog.jp あれからもうちょっと調べたりしました。 どうやら、税制改正のどさくさまぎれに所得制限を実質的に下げ、対象者を少し絞っています。つまりこっそり増税していること…

2020年税制改正の落とし穴を発見

該当者は少ないと思いますが、情報を上げておきます。 2020年から、基礎控除の額と給与所得控除の計算式が変わります。それによって、年収850万円以上のサラリーマンは増税になると言われています。 しかし、この改正にはちょっと落とし穴があることに気がつ…

産経新聞の記事

このブログを書き始めたのが2016年3月27日です。そうです、3年たちました。今日から4年目に突入します。 早いものですね。 裁判に時間がかかるのは覚悟していましたが、ホントですね。 所得税のほうなんて、まだ提訴もしてませんから、この先、5年ぐらいかか…

与党税制調査会の結論

今回の改正の内容は、まだよくわからないですが、地方税法第24条5項(個人の道府県民税の非課税の範囲)と第295条2項(市町村民税)が変わるということかと思います。ここに、ひとり親が明記されることになり、非婚のひとり親も、他のひとり親と同様の収入額以下…

税制調査会がもめてる

与党の税制調査会が、未婚の寡婦控除の件でもめてますね。 ヤフーニュースのコメント欄を見ても、賛成派、反対派、いろんな意見があるようです。 裁判官も注目しているようなので、税制調査会の出す結論が判決に影響してくるかもしれません。所得要件なんて…

みなし寡婦、全国展開へ

非婚の母子家庭(父子家庭)に対するみなし寡婦を適用する自治体がありますけど、今年の6月からは政令によって全国展開される見込みらしいです。 これって、改善にはなるのですが、結局、法改正はしないってことなのかもしれません。 とはいえ、金額的に大きい…

平成30年度税制改正大綱

与党の平成30年度税制改正大綱を拝見しました。残念ながら税改正の検討項目に寡夫控除の所得要件については入っていません。でも婚姻暦のない非婚シングルマザーの寡婦控除は検討されるみたいです。関連部分を読むと、問題は不正対策のようですね。 法律を作…

特定求職者雇用開発助成金

いろいろ調べていたら、タイトルの制度に父子家庭差別が存在することがわかりました。 これは雇用主が助成金を受ける制度で、障がい者等を雇用したりするとお金がもらえるというようなものです。この中に、シングルマザーもシングルファザーも含まれています…

近くに勇者がいた

2年前に川崎市で、寡婦控除について不服申立をした方がいらっしゃいます。お隣の多摩区の方で、非婚のシングルマザーの理不尽な差別を訴えています。 http://s.ameblo.jp/mikonmama1988/entry-12135143269.html その方は、とても行動力のある方で、マスコミ…

寡婦控除の非婚差別

非婚のシングルマザーには寡婦控除が適用されない。この差別については訴訟になっていません。しんぐるまざあず・ふぉーらむの方が、日弁連に人権救済申し立てた結果、要望書という形になっています。でもこれ、法的な拘束力はないんです。なので、数年たち…

判例の研究(5)

最高裁が棄却した事は書きましたが、その理由は知りませんでした。今日、息子が調べてきてくれました。読んでびっくりです。【判示事項】寡夫控除を認めなかった課税処分の合憲性【判決要旨】扶養親族を有しない納税者(男)に寡夫控除を認めなかった所得税更…

意見書のたぐい

寡夫控除が差別であり、早期に法改正を求める意見書があちこちででてきています。 地方自治体 福岡県議会 平成25年6月25日 埼玉県朝霞市市議会 平成23年6月27日 東京都三鷹市議会 平成23年12月20日 などなど、他にも多数。 この地方自治体か…

憲法14条1項適合性の判断基準について

今回の訴訟では、所得税法の寡夫要件が、憲法14条1項について合憲か違憲か争うことになります。 その判断基準としては最高裁が次のように言っていて、これが標準的な解釈となっています。 「憲法14条1項は,法の下の平等を定めており,この規定が,事柄の…

大蔵委員会議録(3)

(つづき) 大倉政府委員 お話が私どもの担当者の方にございましてから急遽調べましたでございますが、現在わかっております限りでは、イギリス、西ドイツ、フランスともに寡婦控除があり、それは同様に男やもめにも適用になるという仕組みのようでございます…

大蔵委員会議録(2)

(つづき) 坊国務大臣 大変むずかしい問題です。未亡人に対して寡婦控除があって、男やもめに対しては控除がない、これはおかしいじゃないか、こういうご意見ですね。それは私は非常に不公平に扱うということでなしに、世の中で労働をやって生活をしていくこ…

大蔵委員会議録(1)

第80回国会衆議院大蔵委員会議録昭和52年3月23日午前10時33分開議(一部抜粋)只松委員 いま新憲法下に、男女平等ということになりました。とかくまだ男の方が強くて男性が封建的である、女性の方が弱いのじゃないか、こういう意見が横行といいますか、言…

寡夫控除ができたきっかけ

さて、寡夫控除の成り立ちですが、立法府の裁量の範囲ということなら少し勉強しなければなりません。もともと旦那さんを戦争で失った女性のために寡婦控除がつくられたようですが、昭和52年の衆議院大蔵委員会で社会党の只松議員の要求がきっかけで寡夫控除…

判例の研究(4)

『行政訴訟は被告が強いなぁ』というのが判例を見た印象です。裁判官の考え方も勉強になりました。被告側の言い分なのかもしれませんが、【著しく不合理とはいえない】なんて言い方もありなんですね。それって、理不尽でもちょっとなんだから我慢しなさいっ…

判例の研究(3)

控訴審の判例福岡高等裁判所 平成6年2月28日平成5年(行コ)第27号寡夫控除と寡婦控除との区別の合憲性。 寡夫控除と寡婦控除とでその適用に差異があるのは憲法一四条一項(法の下の平等)に反するとの納税者の主張に対し、所得税法が総所得金額が基…

判例の研究(2)

判例第一審の判例福岡地方裁判所 平成5年10月28日平成5年(行ウ)第12号棄却理由より抜粋所得税法上、寡婦控除と寡夫控除で適用要件が異なることは、原告指摘のとおりである。そこで、この区別と憲法一四条一項との関係を検討するに、寡夫控除の制度…

判例の研究(1)

被告側、つまり国側としては棄却を望む答弁書がでてくるはずですが、その理由として、寡夫控除と寡婦控除の要件の差異は合憲であるとした平成5年の判例を出してくると思います。こちらはそれに反論しなければなりません。そもそもその判例というのはどういう…

過去の判例

誰もやらなかったと書きましたが、20年前に福岡高裁で争われています。当時はまだ、女性の社会進出が現在ほど進んでいない時代です。結果は、寡婦控除と寡夫控除の要件の違いは憲法違反ではないと、高裁は判断しています。この時の判決理由を読みましたが、…