フレンチトースト訴訟

父ちゃん大法廷に立つ(計画)



合憲性の推定

法律というのは、選挙によって選ばれた人による国会で作られるものなので、違憲性のある法律は作られないだろうという、という考え方があります。

寡婦控除が差別だとして、国会で審議されて、寡夫控除ができました。

私はそれでも違憲だと訴えているわけで、ある意味では、合憲性の推定に異を唱えていることになります。

よく見かける意見としてあるのが、「寡婦寡夫控除の制度が時代に合わなくなってきている。」というものですが、私は最初から違憲状態であり、国会審議でも解消できなかった差別と思っています。

この辺りの国会の答弁を議事録から調べましたが、寡夫控除を認めると税収がいくら減収になる見込みだとかいう議論(私の見た議事録では20億円の減収見込み)もされており、落とし所として男性にも部分的に認めることになったというのが本当のところではないかと思います。実際、厚生省の最初の要求では所得要件はなかったものが、大蔵省によって所得要件を付けられたことになっています。

正直に「母子家庭と父子家庭を同じ扱いにすると税収が減ってしまうという事情があるので父子家庭には所得要件をつけた寡夫控除を新設したのです。」と被告が答弁してくれたら、裁判所も判断しやすいでしょうね。

そこまで踏み込んだ議事録があれば、証拠として提出できるのになぁ。